数年前に石原結實医学博士の講演会に参加しました。石原先生は著書を300冊以上書かれている有名な方ですので、ご存知の方も多いと思います。石原先生は、「健康の秘訣は穀類と野菜を腹八分」といわれているだけではなく、ご自身もそれを実践されています。今回は石原先生の著書「食べてガンを治す」(PHP研究所)から「ガンを乗り越えたケース」ついてご紹介します。

『九州のB君は、脳腫瘍の開頭手術を受けられました。そもそも、小児脳腫瘍は天幕下正中(てんまっかせいちゅう)線に好発(こうはつ)するために、完全に取り去る手術が困難なため、脳外科が発達した今日でも、予後(よご)(回復して生存すること)は、なお不良とされています。

B君も、手術はしたものの七歳(小学一年)で再発し、放射線療法や化学療法(一番強力で、副作用も強いとされたシスプラチンやMOPP療法)を受け、嘔吐、皮下出血、脱毛、感染、極度の貧血・・・・と地獄の苦しみを味わいました。それでも、しつこい腫瘍が治らず、放射線照射の予定量もオーバーし、それ以上かけると危険な状態であるのに、照射が続けられるので、「こんなに頭に放射線をあてると、どうなるのですか」と母親がお医者さんに聞いたところ、「知的障害がおこる可能性が大きいです」と、淡々と答えられたとのことです。ここで、お母さんはプッツンし、現代医療との訣別(けつべつ)を決意されたのです。

当時、小学二年生だったB君を連れてご両親は車で私のクリニックまで会いにこられました。一通りの診察をすませ、これまでの食生活の内容を聞いたところ、肉食が大好きで、牛乳は水やお茶がわりに、のどが渇いた時は朝な夕なにいつでも飲む、という生活であることを聞き出しました。

そうした極端な欧米食過剰こそ、血液を汚し、病気の原因であることを説明し、玄米・菜食に魚・魚介類の食事をし、それにニンジン・リンゴジュースを毎日コップ二杯は最低飲むように指導しました。

こうした自然療法を始めて三年間は、帯状ほう疹が頻発したり、種々の感染症をおこしたりして貧血の改善も思わしくなく、つらい時期を送りました。しかし、十六歳の今日、元気に高校に登校されているとのことです。

ただ、今でも髪の毛はうすく、十年近く前の放射線療法のすさまじさの名残をとどめていますが、悪性の脳腫瘍はほとんどの例で再発が多いのに、大変元気でいられることに、親子ともども深く感謝されています。』

今回のB君は、人参・リンゴジュースや玄米・菜食で脳腫瘍が改善されましたが、以前ご紹介した飯野静子さんのご友人や和田正雄さん、徳原美奈子さんの娘さんなど11名の方々が、無農薬人参・リンゴジュース「パイビタン」を飲むことでガンが改善されたことと似た事例かと思います。

パイビタンはパイシステムで処理されていますので、一日コップ半分でも効果があると思われます。パイシステムで処理された人参ジュースは、人間の生体水に近くなるため、吸収が良く、少量でも効果があると推測されます。また、無農薬人参とリンゴには天然の抗ガン剤である「サルベストロール」が豊富に含まれているため、ガンを改善させたとも言えます。

また、石原先生の著書「医者いらずのにんじんジュース健康法」によると、高血圧や糖尿病にも人参ジュースが効果的であるとありますので、「パイビタン」を試してみるのもよいかと思います。