みなしご救援隊にドッグフード240Kg届ける120412
  2011年4月10日 ドッグフード250Kgを積んで池袋を出発しました    



■  11年前の4月、動物の救済のため福島へ行きました

東日本大震災から一ヶ月後の2011年4月10日、私は友人と二人で福島に向けて車で出発しました。福島の原発事故の状況について、現地に行き直じかに把握したいという想いと、半径20Kmの非難区域に残された犬や猫を救出するのが目的でした。人間が非難してしまった後に、犬や猫、牛、豚、鶏などの動物だけが残されてしまい、食べるものもなく、餓死する動物も出てきているというテレビのニュースを見たのがきっかけでした。中矢代表にもご賛同いただきまして、ペットフード100Kgを寄付していただきました。

浪江町なみえまちからいよいよ20Km圏内に入ろうとしたのですが、予想通り機動隊のバリケードに阻はばまれてしまいました。仕方がないので、別のルートを探して再度突入を試みましたが、そこにも機動隊がバリケードを張っていました。5回試みましたが、細い道路も含めて、全ての道路は機動隊によって封鎖されていました。

動物を救助したいので中に入れてほしいと言っても、機動隊は全く取り合ってくれませんでした。残念ながら、結局20Km圏内には入ることができませんでした。機動隊も仕事ですから、許可することはできないのでしょうが、バリケードの向こうには、お腹を空かせた動物たちがいるのです。このままでは持ってきた250Kg のペットフードを与えることができません。

どうにも埒が明かないので、現地で活動している「犬猫みなしご救援隊」に連絡をしてみることにしました。すぐに連絡が取れ、福島市内の「犬猫みなしご救援隊」の事務局に、ペットフードを届けることにしました。本来は20Km圏内に入り込んで、直接動物たちを救出したかったのですがやむを得ません。ここは「犬猫みなしご救援隊」にお願いすることにしました。「犬猫みなしご救援隊」は20Km圏内に入ることができる特別の許可を取得しているので、動物たちへペットフードを与えることができるとのことでした。

福島市小倉寺付近110412
福島市内に着きました。ガイガーカウンターとウチで開発したひふみ祝詞プレーヤー

 

 

 

 

 

みなしご救援隊240Kgドッグフード120413
無事ドッグフードを届けました

■  偶然出合った見事な滝桜

翌日もとても良い天気に恵まれました。この日は、福島県内の放射線量を計測することにしました。福島市内のホテルに宿泊したので、まずは市内を計測することにしました。結果は1.0~1.5μSvでした。

次に、浪江町へ行くことにしました。そこで計測すると、6.25μSvと最も高い数値を示していました。(2011年11月に日本弥栄の会の福島ツアーで測定した際には、2.65μSvまで下がっていました。)葛尾村かつらおむらも1.5μSv~3μSvだったので、ガイガーカウンターのアラートは鳴りっ放しでした。

ところが、突然アラートがピタッと止みました。「あれ?止んだな」と思っていると、車は田村市に入っていました。浪江や葛尾では、人も動物も見かけることはありませんでしたが、田村市では二十人くらいの幼稚園児が元気に歩いていたり、大人たちも外で仕事をしていました。放射線の数値は何と0.4~0.7μSvと低い数値でした。原発から30Kmの地点ですからもっと数値は高いと思っていましたが、何故か田村市だけは数値が低かったのです。

 その後も車で移動しながら放射線の計測を続けていると、一本の満開の桜の木に、目が釘付けになりました。車を止めて傍に行ってみると、大きな古木には、光り輝く桜の花が咲いていました。それは見事な満開の桜で、今までに見たことのない美しい色でした。

 数人の人が三脚を立てて、本格的に写真を撮っていました。後から知ったことですが、その桜は「三春の滝たき桜ざくら」といい、日本三大桜と言われる有名な桜の木でした。四方に伸びた枝から、薄紅色の花を無数に咲かせ、まさに流れ落ちる滝のように見えることから、「滝桜」と呼ばれるようになったそうです。導かれるように滝桜に出合うことができ、とても良い思い出になりました。


2021】福島三春滝桜の魅力や見頃時期など!周辺の桜の名所や ...の画像