てんとう虫210216

昨日は気温は10℃くらいでしたが、風が強かったです。

農作業をしていると、てんとう虫が軽トラのビニールシートで、日向ぼっこをしていました (^^♪

真冬の間は小松菜やチンゲン菜の葉に、てんとう虫のさなぎがくっついていましたが、どうやら孵化したようです。
今年の啓蟄は3月5日だそうですが、一足先に出てきました。
農薬を使わないので、畑にはてんとう虫をはじめ、カブトムシ、クワガタ、カナブン、オケラ、トンボ、チョウチョ、ハサミムシなどたくさんの虫がやってきます。

10年前からいろいろな農法の実験をやっていますが、牛ふんと鶏ふん、化学肥料を施した畝では、アブラムシが発生しました。無肥料自然栽培と腐葉土の畝にはアブラムシはいませんでした。

アブラムシなどは窒素分が好物なので、窒素分が豊富な牛ふん、鶏ふん、化学肥料を撒いた畑の野菜に、発生することが分かりました。
窒素分がほとんど無い無肥料自然栽培や腐葉土の畑には、虫が発生しませんでした。

慣行農法と呼ばれる99.8%で行われている一般的な農法では、たくさんの化学肥料を畑に投入するので、どうしても虫が発生します。そこで農薬を撒くのです。ですから化学肥料や牛ふんなどを使用しなければ、農薬を使う必要はありません。
ただ、早期に大きな野菜を栽培するために、化学肥料を使用するのです。ユーザーとしても大きな野菜を好むので、現在でも農薬を使用した野菜が99.8%を占めています。
スーパーでは無農薬野菜はめったに販売されていませんね。

フランスやドイツ、イギリスなど欧州では、無農薬栽培の野菜が10~20%販売されていますが、日本では0.2%です。
農薬栽培の野菜を食べて、すぐにガンなどの病気になるわけではないので、日本の購買層があまり気にしないのも当然かもしれません。農薬・化学肥料と病気の因果関係の実験データもないので、国民もよく分からないのが実情ではないかと思います。

近所の農家のおじさんは、農薬を噴霧する作業を行うと、だるくなり、食事もほとんど食べられずに寝てしまうそうです。虫が死んでしまう農薬ですから、それを撒く人間も具合が悪くなるのも当たり前でしょうね。
霧状の農薬を散布するので、一般的なマスクでは防げないようです。近所で農薬を散布している時には、すぐに避難しています。

最近は30代、40代の方が無農薬栽培に取り組んでいるので、今後は欧州並みに無農薬野菜も出てくるかもしれません。